雨の日の朝、車に乗り込む前に、無意識に足元を見てしまう。どこを踏めば靴が濡れずに済むか、一瞬考えてから最初の一歩を出す——出雲市や松江市にお住まいの方なら、心当たりがあるのではないでしょうか。
私たちTakezo Farmは、出雲市・松江市・鳥取県米子市を中心に外構工事を手がけていて、次世代透水舗装材「ドットコン+(Dotcon+)」の正規パートナー施工店として、製品のご説明から現地調査・お見積り・施工まで一貫してお受けしています。舗装の話をするとき、性能や単価の前に必ずお聞きするのが「雨の日、いま何にいちばん困っていますか」という質問です。
今回は、雨の日の一日を場面ごとに追いかけて、駐車場の舗装が暮らしのどこに顔を出しているかを書いてみます。
山陰の雨は、一年のうち三分の一以上つきあう相手です
山陰は、全国的に見ても雨と曇りの日が多い土地です。冬は日本海からの雪、春と秋はまとまった雨。宍道湖・中海の周辺には水路が細かく走っていて、地形としても水が集まりやすい場所が少なくありません。
つまり「雨の日の駐車場」は、年に数回の特別な日ではなく、暮らしの中でくり返し何十日も体験する状態だということです。晴れた日に見学して決めた舗装が、雨の日にどう振る舞うか。そこを想像しないまま決めてしまうと、あとから効いてきます。

朝、車に乗り込むまでの数メートル
雨の日にいちばん最初に来る場面が、玄関から車までの数メートルです。ここで多くのお宅が経験しているのが、「毎回、同じ場所に水がたまる」という現象です。
決まった位置に決まった大きさの水たまりができるのは、その場所が周りよりわずかに低いからです。舗装は水を流すために全体をゆるく傾けてありますが(この傾きを水勾配と呼びます)、その傾きの終点には、どうしても水が集まります。
この数メートルで起きていることを、もう少しほどいてみます。
- 運転席のドアを開けた真下が水たまりで、乗り込む瞬間に片足を置く場所がない
- 傘をたたむ位置と、水がたまる位置が重なっていて、たたむたびに靴に跳ねる
- 助手席側にお子さんを乗せるとき、抱き上げる側の足場が濡れている
- 同乗者を降ろすとき、「そっちは水たまりだから、こっちから降りて」と毎回言っている
どれも大きな不具合ではありません。ただ、雨のたびに毎朝毎晩くり返されます。ご相談の場でこの話をすると、すぐに場所を指せる方がとても多い。それだけ体に染みついているということだと思います。

手がふさがっている時間帯——買い物袋と、抱っこと、傘
夕方の買い物帰りは、雨の日の駐車場がいちばん過酷になる時間帯です。片手に袋、片手に傘、場合によってはお子さんを抱いている。足元を選ぶ余裕がありません。
このとき、車のすぐ横に荷物を一度置きたくなります。ところが地面が濡れていると置けない。仕方なく袋を持ったままドアを開け閉めし、玄関までの往復が増えます。荷物の一時置き場があるかどうかは、雨の日の家事の段取りにそのまま効いてきます。
もうひとつ、砂利敷きの駐車場でよくうかがうのが「雨のあと、砂利が動いて轍(わだち)になる」というお困りごとです。轍にたまった水は歩く場所を奪い、キャリーバッグやベビーカーの車輪はそこで必ず止まります。
玄関に上がってくる泥は、駐車場から来ています
雨の日に玄関のたたきが汚れる。三和土(たたき)を拭く回数が増える。廊下に足跡が残る。これらの原因の多くは、家の中ではなく駐車場の表面にあります。
砂利や土が露出している場所を歩けば、靴底に細かい土がつきます。水たまりを踏めば、その土が泥水になって靴の側面まで回る。そのまま玄関に入れば、たたきに落ちます。
駐車場の表面が平らで、泥の供給源になる裸地がなければ、この連鎖は手前で止まります。舗装は見た目の話だと思われがちですが、実際には家の中の掃除の回数に直結するものです。

雨がやんだあとに、駐車場に残るもの
雨は上がったのに、駐車場だけがいつまでも乾かない。これも、よくいただくご相談です。
水が引かずに残り続けると、その場所には次のことが起きます。
- 日陰側から苔(こけ)が出て、乾いたあとも黒っぽい跡が残る
- 苔の上は濡れると滑りやすくなり、冬は特に足元が不安になる
- 砂やごみが水と一緒に低い場所へ運ばれて、そこだけ堆積する
- 冬に気温が下がった日、その水たまりの場所だけが凍る
山陰の冬は、路面が濡れたまま朝を迎える日が多い土地です。凍結のしやすさは気象条件や日当たりに左右されるため一概には言えませんが、そもそも水がたまらない面であれば、凍る水そのものが表面に残りません。この考え方は、雪かきをしたあとの融け水についても同じです。
ドットコン+は、この一連の場面のどこに効くのか
ここまで挙げた場面は、原因をたどるとほとんどが「水が表面を横に移動して、どこかにたまる」ことから始まっています。ドットコン+は、この横移動そのものを減らす舗装です。
水を、降った場所でそのまま下に落とす
ドットコン+は、再生PP(再生ポリプロピレン。使用済みのプラスチックを原料にした樹脂)でできた格子状のパーツを地面に敷き並べ、その上からコンクリートを打って仕上げます。格子の線が仕上がり面では目地(めじ=ブロックとブロックの継ぎ目の線)として現れ、この目地が水の通り道になります。
雨は面を横断せず、落ちた場所のすぐ近くの目地から下へ抜けていきます。だから、水が集まる終点そのものができにくい。ドットコン+は水勾配なしでも排水性能を確保し、雨水浸透桝(うすいしんとうます=雨水を地中にしみ込ませるための桝)を新たに設ける必要もありません。表面貯留機能で雨水の流出を抑え、降った水を敷地の中で受け止めます。

面が水平なまま仕上がるので、足場が読める
水勾配が要らないということは、駐車場をほぼ水平のまま仕上げられるということです。傾きの少ない面は、傘を差したまま歩いても体が振られませんし、荷物を一度地面に置いても倒れにくい。ベビーカーや台車、キャリーバッグの車輪も、傾きに引っぱられません。
外構の実務でも、この「勾配を出さなくていい」という条件はとても効きます。道路と玄関ポーチの高さがほとんど変わらない敷地、周りを建物に囲まれた中庭、旗竿地の細い通路。こうした場所で毎回ぶつかる高さの制約から、解放してくれる選択肢です。
強度の面でも、日常使いで不安になる数字ではありません。載荷試験では100kNまで安定した挙動が確認されていて、100mm厚でも150mm相当の支持性能が実証されています。100kNというのはおよそ10トン分の力にあたるので、宅配トラックが毎日出入りするような使い方でも受け止められる、という理解で差し支えありません。

それでも、雨の日について正直にお伝えしていること
良いことばかり書いても、住み始めてから話が違うとなっては意味がありません。ご相談のときには、次の点を必ずお伝えしています。
- 下の地面が水を受け止められるかどうかが前提です。舗装がいくら水を通しても、その下の路床(ろしょう=舗装の下の地面)が粘土質で水を通しにくければ、抜ける速さは落ちます。現地調査で必ず確認します。
- 短時間の猛烈な雨では、一時的に水が乗ることがあります。抜ける速さには限界があるので、バケツをひっくり返したような降り方のあいだは面に水が乗ります。それでも、雨がやんだあとに残り続けるかどうかが違ってきます。
- 目地には落ち葉や砂が入ります。落葉樹が近い駐車場では、秋に目地が詰まりやすくなります。詰まれば水の抜けは落ちるので、掃き掃除は続けていただく前提でご説明しています。
- 凍結や積雪については、公表されている試験データがありません。「凍らない」「雪に強い」といった言い方は、私たちからはしません。水がたまらないことの副次的な効果として、そういう場面では有利になりやすい、という説明にとどめています。
出雲市・松江市・米子市で、雨のご相談をいただくとき
私たちがご相談で最初にお聞きするのは、「雨の日、どこを避けて歩いていますか」という質問です。意識していなくても、たいていの方が答えられます。その場所こそが、敷地の中で水が集まっている地点です。
現地調査では、その場所の高さを実際に測り、道路や玄関ポーチとの取り合い、既存の桝の位置まで確認したうえで、ドットコン+が向いているか、他の工法のほうが素直かをお伝えします。舗装を変えれば全部が解決するわけではありません。
Takezo Farmはドットコン+の正規パートナー施工店です。出雲市・松江市・米子市とその周辺で、雨の日の駐車場に長く困っておられる方は、まず「困っている場面」からお聞かせください。図面より先に、その話から始めさせていただきます。
出典・参考
- 本記事に掲載した写真・イラストは、Dotcon+公式サイト「Dotcon+(ドットコン+)とは」(https://dotcon.com/concept-dotcon-plus/)より引用しており、著作権は同サイトの権利者に帰属します。
- 製品仕様および性能値(100kNまでの安定挙動、厚さ100mmで150mm相当の支持性能、再生PP、表面貯留機能、水勾配・雨水浸透桝が不要であること 等)は、同サイトの公表値に基づきます。
- 仕様・価格・取り扱い内容は変更される場合があります。最新情報はDotcon+公式サイトをご確認ください。
- 上記の公表値をふまえたうえでの現場での判断・注意点・施工上の見解は、正規パートナー施工店であるTakezo Farmによるものです。






