芝生再生方法

Art & Garden

芝生の復旧・再生の育て方

傷んでしまった芝生を、正しい手順でよみがえらせるために

「気づいたら芝生が薄くなってしまった」「雑草に負けて地面が見えてきた」—— そんな芝生も、状態を正しく見極めて手を入れれば、再びきれいな緑を取り戻せる場合があります。 このページでは、芝生の状態の見分け方から、月ごとの具体的な作業内容までをわかりやすくご紹介します。

1. まずは芝生の状態を見極める

復旧作業を始める前に、芝生がどのくらい傷んでいるかを確認します。状態は大きく次の2つに分かれます。

① 再生可能域 回復が見込める

芝の芽(芝芽)がまだ残っている状態です。刈り込みを行って発芽をうながすことで、再びきれいに広がっていく可能性があります。

② 再生不可能域 土からやり直し

芝の芽がほとんど残っていない状態です。主な原因は、雑草が茂って日光が届かなくなったことと考えられます。まずは雑草を抑えることから始めます。

2. 再生可能域の復旧手順

芝芽が残っているエリアは、休眠期の刈り込みから始め、春の芽吹きに合わせて栄養と環境を整えていきます。

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写真:作業前
冬(1〜3月)
冬季の芝刈り
芝生の休眠期にあたる冬のあいだに、葉をできるだけ地際(地面ぎわ)で短く刈ります。こうすることで、4月の芽吹き時期に新芽が太陽光を十分に浴びられ、発芽量が増えることが期待できます。
冬季の芝刈り
写真:冬季の芝刈り
春(4〜5月)
早春の目土(めつち)かけ
春の芽吹きに合わせ、川砂を地表に約5mmの厚さでかぶせます。地表の小さな凹凸を埋め、地下茎の保水効果を高める効果があります。
早春の目土かけ
写真:早春の目土かけ
春(4〜5月)
選択性除草剤
芝生の中の雑草が発芽する時期に合わせ、選択性除草剤を散布します。これは芝生を枯らさずに、雑草だけを枯らすタイプの除草剤です。
春の草状況
写真:春の草状況
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写真:春の選択性除草剤
春(4〜5月)
春の肥料散布
目土かけと同時に化成肥料を散布します。芽吹いた新しい芝芽に栄養を与え、健全な生長をうながします。
初夏(5〜6月)
生育期の芝刈り
生長した芝葉を刈り込みます。刈り込むことで芝生の生長がさらに促され、茂りすぎによる日照不足や病気の発生を防ぎます。
生育期の芝刈り
写真:生育期の芝刈り
夏〜秋(7〜10月)
潅水(かんすい)と除草
土が乾いたら、水をたっぷり散水します。水分が不足すると芝生の葉先が丸まって尖ってきます。芝生を掌(てのひら)で撫でたときにチクチクと痛みを感じる場合は、水不足のサインです。ホースで1m四方あたり10秒間くらいを目安に、たっぷりと散水しましょう。
また、雑草は日光をさえぎり、芝芽の発芽を妨げます。見つけ次第、根から抜き取るか、選択性除草剤で枯らします。
秋(9〜10月)
秋の追肥散布
根の伸長を促し、翌年の芝芽を増やすための追肥(ついひ)を散布します。
秋〜冬(11〜12月)
休眠前の芝刈り
芝生の生長が止まったら、地際で芝刈りを行います。翌春の目土かけがしやすくなり、不要な枯れ葉を除去する効果があります。

3. 再生不可能域の復旧手順

芝芽がほとんど残っていないエリアは、まず原因となっている雑草を徹底的に抑えることが第一歩です。

冬(1〜3月)
冬季の地際草刈り
雑草をできるだけ地際で刈り込みます。こうしておくことで、春に雑草が生えてきたときに除草剤の効果が高まります。
春(4〜5月)
春の除草
雑草に除草剤を散布します。根まで枯らすタイプ(グリホサート系)を使用します。
春(4〜5月)
枯草撤去
除草剤で枯れた草を撤去し、芝生を植えるための準備をします。
春(4〜5月)
芝生植栽
芝張り、もしくは芝の種まきを行います。

植栽後は、芝芽が残っている「2. 再生可能域」の夏〜秋(7〜10月)以降と同じ手入れを行います。

夏〜秋(7〜10月)
潅水(かんすい)と除草
土が乾いたら、水をたっぷり散水します。水分が不足すると芝生の葉先が丸まって尖ってきます。芝生を掌(てのひら)で撫でたときにチクチクと痛みを感じる場合は、水不足のサインです。ホースで1m四方あたり10秒間くらいを目安に、たっぷりと散水しましょう。
また、雑草は日光をさえぎり、芝芽の発芽を妨げます。見つけ次第、根から抜き取るか、選択性除草剤で枯らします。
秋(9〜10月)
秋の追肥散布
根の伸長を促し、翌年の芝芽を増やすための追肥(ついひ)を散布します。
秋〜冬(11〜12月)
休眠前の芝刈り
芝生の生長が止まったら、地際で芝刈りを行います。翌春の目土かけがしやすくなり、不要な枯れ葉を除去する効果があります。

4. 1年間の作業カレンダー

芝生の管理は、季節ごとにやるべきことが変わります。1年を通じた作業の流れを表にまとめました。

時期 再生可能域(芝芽が残っている) 再生不可能域(雑草が優勢)
1〜3月冬・休眠期 冬季の芝刈り(地際で短く刈る) 冬季の地際草刈り
4〜5月春・芽吹き 早春の目土かけ/選択性除草剤/春の肥料散布 春の除草(グリホサート系)
5〜6月初夏・梅雨 生育期の芝刈り 梅雨期の除草
6〜8月夏・生育最盛期 定期的な芝刈り/潅水(水やり)/こまめな除草 のびた雑草の刈り込み・除草の継続/土づくりの準備
9〜10月 秋の追肥散布/潅水(水やり)と除草の継続/刈り込みの回数を徐々に減らす のびた雑草の刈り込み・除草の継続/土づくりの準備
11〜12月晩秋・休眠入り 休眠前の芝刈り(地際で刈る)/落ち葉の除去 冬期から早春に芝生貼り、もしくは春の芝種まき

※ 時期はおおよその目安です。地域の気候や芝生の種類、その年の天候によって前後します。

5. 作業を行う際の注意点

  • ここでご紹介した作業は、日本芝生の再生や雑草防除のために考えられる方法ですが、芝生の復旧にはさまざまな要因が関わります。確実な再生をお約束できるものではない点をあらかじめご了承ください。
  • 除草剤は、庭木への影響を考え、庭木の近くには散布しません
  • 除草剤を散布した当日・翌日は、雑草の上を歩いたあとに芝生の上を歩くと、靴の裏についた除草剤が芝生に影響することがあります。作業後は数日、芝生の上の歩行をお控えください。
  • 幹の太い雑草には除草剤が効きにくい場合があり、残ってしまうことがあります。
  • ペット(特に猫)が除草剤のかかった草を口にしないよう、散布後はなるべく近づけないようご注意ください。