ドットコン+は7種類のパーツでできている。施工店がパーツの役割と並べ方の考え方を解説します|出雲市・松江市・米子市の外構

外構工事の現場で、施工の途中にお客様やご近所の方から必ずと言っていいほど聞かれる質問があります。「これ、どうやって組んでいるんですか」。

ドットコン+の工事には、コンクリートを打つ前に、格子状のパーツを敷地一面に敷き並べる工程があります。その日の現場は、灰色のプラスチックの骨組みが地面いっぱいに広がっていて、正直なところ、舗装工事にはあまり見えません。何か別の材料が届いたのかと思われることもあります。

私たち Takezo Farm はドットコン+の正規パートナー施工店として、製品のご説明から現地調査、お見積り、施工までを一貫してお引き受けしています。今回は、その「敷き並べているもの」の正体——パーツの種類と、それを敷地にどう並べているのかという、施工店の手の内の話を書きます。

ドットコン+を分解すると、7種類のパーツになる

ドットコン+は、同じ板を延々と並べる舗装ではありません。役割の違う7種類のパーツを組み合わせて、敷地の形に合った格子をその場で作っていきます。すべて再生PP(再生ポリプロピレン。一度使われたプラスチックを再び原料に戻したもの)製で、大人がひとりで持ち運べる軽さです。

直線パーツ|面の大半をつくる、いちばん出番の多い部品

ドットコン+の直線パーツ
出典:Dotcon+公式サイト「Dotcon+(ドットコン+)とは」(https://dotcon.com/concept-dotcon-plus/)より引用

駐車場の面積の大半は、この直線パーツで埋まります。寸法は縦135mm×横400mm×高さ100mm。この高さ100mmが、そのまま舗装の厚みになります。

「たった10cmで車が載って大丈夫なのか」というのは、最初にいただく心配のひとつです。ドットコン+は載荷試験で100kNまで安定した挙動が確認されており、厚さ100mmで150mm相当の支持性能が実証されています。100kN(キロニュートン。力の単位です)はざっと10トン分の力にあたります。宅配便のトラックが毎日出入りしても、来客用に一時的にもう1台停めても、支持力の面で気を揉むような数字ではありません。

そして、100mmで足りるということは、掘る深さがそのぶん浅くて済むということでもあります。掘って出た土(残土)は処分にお金と手間がかかりますから、これは見積書の金額にも、工事の日数にも効いてきます。

L字・T字・X字・Y字・I字|格子を曲げる、分ける、つなぐ

ドットコン+のL字連結パーツ
出典:Dotcon+公式サイト「Dotcon+(ドットコン+)とは」(https://dotcon.com/concept-dotcon-plus/)より引用

直線だけでは、格子は敷地の形になりません。そこで使うのが連結パーツです。

  • L字パーツ|格子の向きを直角に曲げる。敷地の隅や、建物の角に沿わせるときに使います
  • T字パーツ|1本の流れから横へ分岐させる。通路から駐車マスに枝を出すようなときです
  • X字パーツ|4方向の交差点をつくる。広い面をつくるときの要になります
  • Y字パーツ|斜めに分岐させる。敷地の境界が直角でないときに効きます
  • I字パーツ|直線どうしを並列につなぐ

外構の現場で、きれいな長方形の駐車場というのは、実はそれほど多くありません。前面道路が斜めに走っていたり、隣地との境界がわずかに振れていたり、玄関ポーチが面の中に出っ張っていたりします。連結パーツが5種類も用意されているのは、そういう「四角くない敷地」を、切り欠きだらけにせずに埋めていくためです。

配筋保護トンネルカバー|鉄筋を通したいときのための部品

ドットコン+の配筋保護トンネルカバー
出典:Dotcon+公式サイト「Dotcon+(ドットコン+)とは」(https://dotcon.com/concept-dotcon-plus/)より引用

ドットコン+は、原則として鉄筋を組む必要がありません(条件によって入れる場合はあります)。それでも鉄筋を入れると判断したときに、鉄筋の通り道を確保して守るのが、この配筋保護トンネルカバーです。

私たちが鉄筋を検討するのは、たとえば大型車が繰り返し切り返す出入口まわりや、地盤にどうしても不安が残る場所です。「鉄筋不要」の一言で全部省いてしまうより、必要な場所にだけ入れられる部品が最初から用意されている、と受け取っていただくのが正確だと思います。

「プラスチックで大丈夫ですか」と、よく聞かれます

再生PPと聞くと、日光で傷まないのか、と心配される方がいます。ただ、このパーツは完成後に日にさらされる部品ではありません。組み上げた格子の中と上にコンクリートを流し込むので、仕上がりの表面はあくまでコンクリートです。パーツはその中に埋まり、荷重を分け合う骨格として働きます。

もうひとつお伝えしておきたいのは、これが「材料をたくさん持ち込む工法ではない」ということです。再生されたプラスチックを骨格に使い、コンクリートの厚みは100mmで済み、型枠も水勾配も要りません。持ち込む材料も、持ち出す残土も減ります。環境への効果を大げさに謳うつもりはありませんが、現場から出るゴミと土の量が目に見えて違うのは、作業をしている側の実感です。

パーツの並べ方を決めているのは、図面よりも敷地の形

ドットコン+のパーツを敷き並べている施工風景
出典:Dotcon+公式サイト「Dotcon+(ドットコン+)とは」(https://dotcon.com/concept-dotcon-plus/)より引用

パーツをどの向きで、どこから並べ始めるか。工事当日に現場で決めているように見えるかもしれませんが、実際には現地を見せていただいた段階で、おおよその組み立て方を頭の中で決めています。

基準にしているのは、まず「いちばん人の目に触れる線」です。多くの場合、道路から見たときの正面か、玄関から車まで歩く動線。ここに格子の目地(パーツとパーツの間にできる、水が下へ抜けていく細い隙間)がまっすぐ通るように、そこを起点にして並べ始めます。逆の端から並べ始めると、いちばん目立つ場所に半端な幅の列が来てしまうことがあるからです。

もうひとつは、雨の日の立ち位置です。ドットコン+は面全体の目地から水が下へ抜けるので、水勾配(水を流すために舗装につける傾き)を出す必要がありません。ただ、山陰の雨の降り方を考えると、雨の日にどこに人が立つかは意識しておきたいところです。車のドアを開けて乗り降りする位置、荷物を下ろす位置に目地が来るようにしておくと、足元の水はより早く引きます。

カーポートの柱、桝のふた——面の中に「よけるもの」があるとき

カーポートのある住宅の駐車スペース
出典:Dotcon+公式サイト「Dotcon+(ドットコン+)とは」(https://dotcon.com/concept-dotcon-plus/)より引用

住宅の駐車場には、たいてい何かしら避けなければならないものがあります。カーポートの柱、汚水や雨水の桝のふた、散水栓のボックス、給湯器の基礎。どれも面の中に点在していて、しかも位置を動かせません。

土間コンクリートでは、こうした障害物のまわりは目地の入れ方に神経を使う場所です。角から放射状にひび割れが伸びやすいためです。ドットコン+は面全体が格子で細かく区切られているので、力の逃げ道が最初から全面にあり、ここが弱点になりにくい。とはいえ、柱の基礎に当たる場所では連結パーツを入れ替えるといった調整が必要になるので、現地で柱の芯を実測してから組み立て方を固めます。

桝のふたについては、「舗装したあとも、ふたを開けられるか」を必ず確認します。詰まったときに開けられない桝ほど困るものはありません。ふたのまわりは、後から手を入れられる納まりにしておきます。

目地の線をどこに通すかで、駐車場の見え方は変わる

ドットコン+のタイル状の仕上がりパターン
出典:Dotcon+公式サイト「Dotcon+(ドットコン+)とは」(https://dotcon.com/concept-dotcon-plus/)より引用

組み立て方は機能の話であると同時に、見た目の話でもあります。ドットコン+は仕上がると、目地の線がタイルを並べたような規則的な模様になります。この線が敷地に対してまっすぐ通っているか、少しだけ斜めに寄っているかで、駐車場全体の印象はかなり変わります。

建物の外壁の線、フェンスの線、玄関アプローチの縁石の線——外構には、すでに引かれている線がいくつもあります。舗装の目地をそのどれに合わせるかは、お打ち合わせのときに図面を広げてご相談したい部分です。ここを揃えておくと、舗装だけが浮いて見えることがなくなります。

正直に申し上げると、敷地の形によっては、どこかに半端な幅の列がどうしても出ます。これを完全にゼロにはできません。私たちにできるのは、その半端を、いちばん目立たない場所——建物際や物置の陰、駐車したときに車体の下に隠れる位置——に寄せることです。ご相談のときには、そこまで含めてご説明します。

出雲市・松江市・米子市で、割り付けをご相談いただくとき

出雲市・松江市・米子市を中心に外構工事をしていると、雨の多さと、敷地まわりの水路や側溝の位置に、いつも気を使います。ドットコン+はその場で水を落とせる舗装なので、水の行き先に困りやすいこの地域とは相性のよい工法だと感じています。

そのうえで、パーツをどう並べるかは、敷地ごとに一つひとつ違います。カタログの標準図をそのまま当てはめて終わり、という工事ではありません。図面をお持ちいただければ、おおよその考え方はその場でご説明できますし、現地を見せていただければ、柱や桝の位置まで含めてご提案できます。駐車場の舗装をご検討中でしたら、お気軽にご相談ください。

出典・参考

  • 本記事に掲載した写真・イラストは、Dotcon+公式サイト「Dotcon+(ドットコン+)とは」(https://dotcon.com/concept-dotcon-plus/)より引用しています。画像の著作権は同サイトの権利者に帰属します。
  • パーツ構成(直線・X字・T字・L字・I字・Y字・配筋保護トンネルカバー)、材質(再生PP)、寸法、および性能値(載荷試験100kN、厚さ100mmで150mm相当の支持性能、鉄筋・型枠・水勾配・雨水浸透桝・地下貯留槽が不要であること)は、同サイトの公表値に基づいています。
  • 仕様・寸法・価格は変更される場合があります。最新の情報は必ず公式サイトをご確認ください。
  • パーツの並べ方の考え方、鉄筋を検討する場面、桝まわりの納まりなど、施工に関する解説部分は、正規パートナー施工店である Takezo Farm の施工上の見解を含みます。敷地条件により最適な方法は異なります。