外構やお庭を考えるとき、多くの方が「実物を見てみたい。でも、展示場に行くと営業されそうで気が重い」と感じています。そこでタケゾーファームは、出雲市下横町に、予約不要・無人で24時間365日見学できる体験展示場「栞の庭」をつくりました。
カタログでは分からない「実物の差」
フェンスの高さ、目隠しの抜け感、舗装材の質感、夜の照明の明るさ。写真ではきれいに見えても、実際に立ってみると印象が大きく変わります。栞の庭では、番号のついた展示物ごとに解説を用意し、ひとりでも見比べられるようにしています。
なぜ「無人」なのか
仕事帰りの夜や週末の早朝など、ご家族の都合のいい時間に、気兼ねなく見てほしいからです。
そしてもうひとつ、大きな理由があります。「自分たちはどんな暮らしがしたいのか」を考える時間に、スタッフがそばにいる必要はないと考えたからです。
もちろん、無人といってもスタッフがいないわけではありません。展示場の相談ボタンを押したり、事前に相談予約をしていただいたりすれば、専門のプランナーがいつでもご相談に乗ります。ただ、ご相談が本当に役に立つのは、ご自身のご希望がある程度はっきりしてからです。
すでに何年も暮らしている家の外構なら、ご希望が明確なこともあるでしょう。でも、たとえば新築で初めて外構を考えるとき、何を比べればいいのかわかりませんよね。結局、価格だけを比べることになりがちですが、それが良い買い物かというと、まったくそうではありません。いきなり相談すると、どうしても「カタログのこれはいくら」という話が中心になり、「どれがいいか」を選ぶだけになってしまいます。
外構で大切なのは「どれがいいか」ではなく、「ご家族がどんな暮らしをしたいか」です。新築の家を建てるとき、広さや間取りをじっくり考えたのと同じように、外構も暮らしに合わせて考える必要があります。お子さんがどんなふうに大きくなっていくのか。どんな趣味を楽しみたいのか。お友達をたくさん呼びたいのか、それとも書斎のような自分の時間を充実させたいのか。彩りのある暮らしを送りたいのか。ご家族それぞれにやりたいことがあり、話し合って「いま叶えるのか、将来叶えるのか」を決めていくことになります。
そんな大切なことが、初めて会ったスタッフを前に、その日のうちに決まるはずがありません。だからこそ、まずは無人の展示場で1時間でも2時間でも自由に過ごしていただき、その体験の中から「こうしたい」という思いが湧いてきてから、ご相談に乗る。それが本来のかたちではないかと考え、無人にしました。
「家は3回建てないと思い通りにならない」という言葉がありますが、外構もまったく同じです。初めてつくるときに、最初から「こうしたい」がわかる方はいません。駐車場ひとつとっても、前の道路の幅によって、バックで駐車するときのタイヤの通り道は変わります。車の大きさ、敷地の広さや形もそれぞれ違います。初めて駐車場をつくるとき、どの幅なら自分の運転に合うのかは、なかなかわかりません。
それなら、実際に体験していただくのがいちばんです。栞の庭では、駐車場に車を入れるところから自由に試していただけるようにし、駐車スペースの幅などもはっきり示しています。
さらに、説明がないとわからないことも多いので、スマートフォンひとつで遊べる「謎解き」を用意しました。外構・エクステリアにまつわる謎を解きながら展示場をめぐるうちに、自然と外構の知識が身につく仕組みです。
ご家族の将来の暮らしをじっくり考える時間に、スタッフはいなくてもいい。むしろ、いないほうがいい。そう考えて、栞の庭は基本的に無人で過ごしていただける場所にしています。
見学した方の変化
自由に見ていただいているので、過ごし方は人それぞれです。お子さんと1時間ほど遊んでいかれるご家族もいれば、ギャラリーの展示物をじっくり興味深くご覧になる方もいます。
中でも増えているのが、一度きりではなく、何度も足を運んでくださる方です。展示場は季節によって表情が変わります。花が咲く時期もあれば、実がなる時期もあります。夜は日没後4時間、照明が明るく灯り、昼とはまったく違う景色になります。
お庭は、訪れるたびに顔色を変えるものです。だからこそ、気になったときに見に来られる場所、ちょっと立ち寄れる場所として、24時間自由に見ていただけるようにしています。夕方6時を過ぎると施錠するため屋内には入れませんが、屋外の部分はいつでもご覧いただけます。照明が消えたあとの時間は、懐中電灯などをお持ちください。
いつでも見られるからこそ、わかることがあります。たとえば雨の日。デッキの上にはテラス屋根がついていますが、どこまで濡れて、どこまで濡れないのかは、雨が降ってみないとわかりません。屋根があっても、まったく濡れないわけではないのです。カーポートも、風が吹けば車は濡れます。実際に車をとめて見ていただければ、それがはっきりわかります。
季節による違いも同じです。ガーデンルームは、夏はやはり暑く、冬は寒くなります。デッキも日差しが当たれば熱くなります。でも、それが「どれくらいなのか」は、実際に体感しないとわかりません。
春・夏・秋・冬、晴れの日も雨の日も、昼も夜も。そのときどきのお庭の姿を確かめられるからこそ、何度も見学に来られる方が増えています。






