新築外構 事例004
今回のご依頼内容は大きくまとめてこの3点でした。
・日本庭園が大好きで、囲炉裏を設けるなどご自宅にも和のテイストをたくさん取り入れているので、お庭でも本格的な日本庭園を味わいたい
・日本庭園の中でも、出雲地方ならではの「出雲流庭園」の味わいを演出に加えたい
・暮らしの中で、いつも眺めて楽しめるお庭にしたい
ご自宅の和の雰囲気と響き合い、出雲らしさを感じながら毎日眺められるお庭を目指して、出雲流庭園の作法を取り入れつつ、出世・繁栄、夫婦円満、除災招福と、ご家族の幸せを願う縁起の良い工夫をいくつも盛り込みました。
どのような工夫を取り入れたのか、ご紹介していきます。

出世と繁栄を願う、鯉魚石と枯滝石組
南西の方角には、水を使わずに滝を表現する「枯滝石組(かれたきいわぐみ)」を配置しました。
滝つぼに置いた小さな立石は「鯉魚石(りぎょせき)」と呼ばれ、滝を登る鯉になぞらえたものです。鯉が滝を登りきると竜になるという登竜門の故事にちなんだ、出世・繁栄の縁起物です。
傍らにはイロハモミジを植え、枝で石組を見え隠れさせる江戸時代からの技法も取り入れました。石を全部見せないことで、奥行きと趣が生まれます。

夫婦円満を願う夫婦石組と、心を清める蹲踞
大小二つの石を寄り添わせた「夫婦石組(めおといわぐみ)」は、家内安全・夫婦円満の願いを込めた石組みです。
さらに、手を清めるための石の水鉢「蹲踞(つくばい)」も据えました。出雲流庭園では、茶室の有無にかかわらず蹲踞を置くのが習わしです。今回は松江市宍道町産の来待石(きまちいし)の石臼を、水鉢に見立てて使いました。地元の石を使うことで、出雲の風土になじむお庭になります。

ひょうたん型の築山で、除災招福を
庭の中央の築山(つきやま)は、ひょうたん型に造成しました。ひょうたんは古くから神霊が宿る縁起物とされ、松江藩主・松平不昧公も好んだ形です。口がすぼまった形は邪気を逃がさず、末広がりの形は家運興隆を招くといわれています。
一つひとつの縁起だけでなく、石組・植栽・築山の全体のバランスが整っていることも、美しいお庭の大切な条件です。
最後に
出世・繁栄、夫婦円満、除災招福——。一つひとつに意味を知ると、お庭がぐっと身近に感じられます。
願いを込めたお庭は、眺めるたびに暮らしに豊かさと安らぎをもたらしてくれます。日本庭園の新設はもちろん、今あるお庭に石組や蹲踞を加えるご相談もお気軽にどうぞ。
この事例の主な工事と、一般的な価格の目安
※この事例の実際の金額ではなく、当社で同じ工事をする場合の一般的な目安です(税別・現場の条件により変わります)。
- 石組(枯滝石組・夫婦石組):内容によりお見積り
- 蹲踞の据え付け:内容によりお見積り
- 築山の造成・植栽:内容によりお見積り
工期の目安:約1.5か月






