先日、新築外構のご相談予約で「両隣との境界は、何で仕切ればいいですか?ブロックですか?」というご質問をいただきました。新築のお客様から、本当によく聞かれることです。
境界は、建物が建ってから最初に決めたいところです。あとから作り直すのが難しく、お隣さんとの関係にも関わるからです。この記事では、出雲市で40年、3,000件以上の外構を手がけてきたTakezo Farm(タケゾーファーム)が、境界の仕切り方の選び方と、決める順番をまとめました。
まず確認したいのは「境界杭」の位置
土地の角には、境界の位置を示す境界杭(境界標)が入っています。コンクリートの杭や金属のプレートで、ここを結んだ線が境界線です。
- 引き渡しのときに、すべての杭の位置を写真に撮っておくと安心です。
- 建物の工事中に、杭が土に埋もれたり、動いたりすることがあります。見当たらないときは、外構工事の前に確認しましょう。
- 境界ブロックやフェンスは、この杭を基準にして位置を決めます。杭を壊したり埋めたりしないよう、私たちも工事のときに必ず確認します。
境界線の「どこに」作るかで、3つに分かれます
| 作る場所 | よいところ | 気をつけること |
|---|---|---|
| 自分の敷地の中 (内積み) | 自分だけで決められる。デザインも高さも自由。将来の作り替えも自分の判断でできる | 費用は自分持ち。ブロックの厚み分(10〜15cmほど)敷地が狭くなる |
| 境界線の真ん中 (芯積み) | お隣さんと費用を分け合える。敷地を広く使える | お隣さんの同意が必要。2軒の共有物になるので、将来の作り替えにも話し合いが必要 |
| お隣さんがすでに作っている | 新しく作らなくてもよい場合がある | お隣さんの物なので、勝手に穴を開けたりフェンスを付けたりはできない。自分の側に別に作ることが多い |
最近の新築では、自分の敷地の中に作る方が多くなっています。お隣さんとの話し合いが少なく済み、将来も自分の判断で直せるからです。
※隣同士が共同で境界に塀を作る場合、費用は半分ずつ負担するのが法律(民法)の原則です。ただし実際には、お互いの考えや予算によって決めることがほとんどです。
何で仕切るか|よく選ばれる5つの方法
高さを決めるときの注意
ブロックを高く積み上げるのは、おすすめしません。
ブロック塀は建築基準法で、高さ2.2mまで、1.2mを超えると一定の間隔で控え壁(支えの壁)を付けるなどの決まりがあります。地震でブロック塀が倒れる事故も起きています。
目隠しの高さが欲しいときは、ブロックは低く、上はフェンスや軽い塀で高さを出すのが安全です。
すでにある古いブロック塀が心配な方は、「ブロック塀のセルフチェック」もご覧ください。
決める順番|新築外構の場合
- 境界杭を確認する(見つからない杭がないか)
- どこに作るか決める(自分の敷地の中か、境界線の真ん中か)
- お隣さんにひと声かける(真ん中に作るときは必ず話し合い。自分の敷地の中でも、工事前のごあいさつがあるとその後が円満です)
- 何で仕切るか、高さを決める(目隠しが必要な場所と、見通しがよいほうがいい場所を分けて考える)
- 駐車場やアプローチと一緒に計画する(あとから境界だけ工事すると、割高になることがあります)
費用はどう決まる?
境界の工事の費用は、おもに長さ・ブロックの段数・フェンスの高さと種類で決まります。同じ長さでも、ブロック1段だけと、ブロック+高さのある目隠しフェンスでは大きく変わります。
土地の図面(配置図)があれば、境界の長さからおおよその金額をお伝えできます。お見積りは無料です。
よくあるご質問
- Q. お隣さんがまだ家を建てていません。先に作っても大丈夫ですか?
- A. 自分の敷地の中に作るのであれば、先に作っても問題ありません。境界線の真ん中に作る場合は、お隣さんが決まってから話し合うほうが安心です。
- Q. 境界杭が見つかりません。
- A. 土に埋もれているだけのこともあります。見つからない場合は、土地を買ったときの不動産会社や、測量をした土地家屋調査士に確認しましょう。工事の前に私たちも一緒に確認します。
- Q. 目隠しはどのくらいの高さが必要ですか?
- A. 道路やお隣の窓からの視線を隠すなら、地面から1.6〜1.8mほどが目安です。ただし場所によって必要な高さは違うので、現地で実際の目線を確かめて決めます。
