EPS WALL®とSDGs──発泡スチロールパネルで叶えるサステナブルな外構づくり

外構工事を計画するとき、多くの方は「見た目」「機能性」「価格」を中心に考えます。しかし近年、住まいや暮らしに関わるあらゆる選択のなかで、「環境への負荷をどれだけ減らせるか」という視点がますます重視されるようになってきました。

SDGs(持続可能な開発目標)という言葉が社会に浸透し、企業だけでなく個人の生活においても「自分の選択が地球環境にどう影響するか」を意識する場面が増えています。新築やリフォームの際の外構素材選びも、その例外ではありません。

今回ご紹介するEPS WALL®は、EPS(発泡スチロール)パネルを芯材に使用した目隠し壁です。「発泡スチロール=使い捨て素材」というイメージを持つ方もいるかもしれませんが、建材グレードのEPSには環境面で見逃せない優位性があります。以下では、EPS WALL®の素材特性とSDGsの観点からの利点をわかりやすく解説します。

「サステナブルな外構」とはどういうことか

外構工事では、大量の資材を使い、重機で地面を掘り起こし、仕上げ材を塗布するなど、工程ごとにエネルギーと資源が消費されます。「サステナブルな外構」とは、この一連のプロセスで使用する資材・エネルギー・廃棄物を最小限に抑え、できる限り長期間にわたって活用できる外構を選ぶという考え方です。

そのためには、素材選びの段階から環境負荷を意識することが大切です。素材の製造時CO₂排出量、輸送コスト、施工時のロス、廃棄・リサイクルのしやすさ──これらをトータルで考えたとき、どの素材が本当に「環境にやさしいか」を判断できます。

EPSとはどんな素材か

EPS(Expanded Poly-Styrene)は、ポリスチレン樹脂を発泡させた素材の総称です。食品トレーや電化製品の梱包材として日常的に目にしますが、建材グレードのEPSは密度・圧縮強度ともに高く、外壁断熱材・床断熱材・土木用盛土材など幅広い用途で長年使われてきた実績があります。

EPS最大の特徴は「軽さ」です。同じ体積のコンクリートブロックと比べると、EPSの重量はわずか約1/7。この軽さが、施工のしやすさにとどまらず、環境負荷の低減にも大きく貢献しているのです。

輸送時のCO₂排出量を抑えられる

建材の環境負荷は、製造・輸送・施工・廃棄のライフサイクル全体で評価する必要があります。なかでも「輸送」は見落とされがちですが、重い素材ほど多くの燃料を消費し、それだけCO₂を排出します。

EPS WALL®のパネルは非常に軽量なため、同量のコンクリートブロックと比べて輸送時の燃料消費を大幅に削減できます。出雲市・松江市・米子市などの山陰地方では、都市部に比べて建材の物流距離が長くなるケースもありますが、軽量なEPS WALL®であればトラック1台の積載効率が高く、少ない輸送回数で現場に届けることができます。施工現場での人力搬入も少人数で行えるため、作業員への体力的な負担軽減にもつながります。

EPS WALL®パネル設置の様子
出典: EPS WALL®株式会社

施工時の廃材が少ない

コンクリートブロックを使った外構工事では、モルタルのロスや欠けたブロックなど、施工時に一定量の廃材が生じます。廃材は産業廃棄物として処理される必要があり、環境負荷とコストの両面で課題となります。

EPS WALL®に使用するパネルは工場で規格どおりにカットされており、現場で発生する端材は最小限に抑えられます。「必要な量を必要なだけ使う」というムダのない施工が、廃材の削減に直結しています。また施工後の現場の片付けも短時間で完了するため、施工全体の省力化にも貢献します。

EPS WALL®ジョイント充填の様子
出典: EPS WALL®株式会社

長く使えることがゴミを減らす

製品がどれだけ長く使えるかという耐久性の視点も、環境負荷を語るうえで非常に重要です。短命な製品は、取り壊し・廃棄・新たな製造というサイクルを繰り返し、その都度エネルギーと資源が消費されます。

EPS WALL®は、EPSパネルの外側に左官仕上げや塗装を施すことで、紫外線・雨水・外部衝撃から芯材を保護します。この構造により、コンクリートブロック塀のように経年で表面が劣化してひび割れが進行するリスクが低く、長期にわたって美観と機能を維持できます。頻繁な補修や解体・積み直しが不要であることは、余分な廃棄物の発生とCO₂排出を抑えることにもつながります。最初の設置で長く使えるものを選ぶことが、サステナブルな外構づくりの基本です。

EPSはリサイクルできる素材

EPSは熱可塑性プラスチックの一種です。熱を加えると溶融・再成形できる性質を持ち、廃棄後もリサイクル処理業者によってインゴット状やペレット状に加工され、再生原料として再利用されることがあります。

建物解体時に発生したEPS素材は、他のゴミと分別しやすく、リサイクルルートへの回収が比較的容易です。すべてのEPS廃材が完全にリサイクルされているわけではありませんが、資源の循環利用という観点から評価できる素材であることは確かです。EPS素材のリサイクル技術は現在も研究・改善が続いており、今後さらなる再利用率の向上が期待されています。

他の外構素材と比べてみると

コンクリートは外構で広く使われる素材ですが、主原料であるセメントの製造はCO₂排出量が多いことで知られています。セメント1トンの生産で約0.9トンのCO₂が発生するとも言われており、コンクリートを大量に使う外構工事はどうしても環境負荷が大きくなりがちです。天然石は採掘によって自然環境を大きく変えるリスクがあり、アルミ素材は製錬に膨大な電力を必要とします。

一方、EPSは原料であるポリスチレン樹脂の使用量が少なく、製品体積の大部分が発泡による空気で構成されています。このため、体積あたりの原料消費量が非常に少なく、製造エネルギー効率が高いとされています。もちろん、どの素材も一長一短があります。大切なのは「見た目や価格だけ」で判断するのではなく、製品のライフサイクル全体を通じた影響を考えること。その視点でEPS WALL®を選ぶことは、サステナブルな暮らしへの合理的な一歩といえるでしょう。

まとめ:環境と美しさを両立する外構へ

外構工事は、一度設置したら何年・何十年もそこにあり続けるものです。だからこそ、素材選びの段階で「どんな環境負荷がかかるのか」「長く使い続けられるか」「廃棄後はどうなるのか」を考えることが重要です。SDGsへの取り組みは大きなことから始める必要はなく、日々の選択の積み重ねが長い目で見た環境への影響を左右します。

EPS WALL®は、軽量・耐久性・省廃材・リサイクル適性というサステナビリティの観点から評価できる外構素材です。環境への配慮と美しい外観・高い機能性を同時に実現したい方は、ぜひEPS WALL®をご検討ください。施工事例や素材の詳細については、EPS WALL®のお問い合わせよりお気軽にご連絡ください。