施工事例に学ぶ、ガーデンルームのある家の庭リフォーム―猫と暮らす庭に効いた工夫

庭リフォームを考えはじめたとき、多くの方がまず見るのが「施工事例」です。完成写真は分かりやすい一方で、そこに至るまでにどんな課題があり、どんな判断でその形になったのかは写真からは読み取れません。実際のところ、庭づくりの満足度を決めているのは仕上がりのデザインよりも、「その家の暮らし方に合った使い方ができているか」という部分です。

この記事では、Takezo Farmに寄せられるご相談の中でも特に多い庭リフォームのパターンを整理しながら、ガーデンルームがどんな課題を解決してくれるのかをまとめました。あわせて、猫と暮らすご家庭が増えている今だからこそ知っておきたい「ガーデンルームと猫の相性の良さ」についてもお伝えします。

壁付けステップの上でくつろぐ白猫

庭リフォームで「ガーデンルーム」が選ばれる理由

庭リフォームのご相談で最初に出てくる悩みは、意外なほど共通しています。「せっかくの庭を使えていない」「草取りが負担」「洗濯物を干す場所に困っている」「家の中と外がつながっていない」といった内容です。つまり、庭が足りないのではなく、庭を使える状態にする仕組みが足りていないのです。

ガーデンルームは、屋根と壁(サッシ)で囲われた半屋外の空間です。庭にありながら雨・風・虫の影響を受けにくく、リビングの掃き出し窓とつなげれば、そのまま部屋がひと続き広がったように使えます。土の庭を「眺めるだけの場所」から「毎日足を踏み入れる場所」へ変えられることが、庭リフォームの中でガーデンルームが選ばれ続けている一番の理由です。

パターン別に見る、ガーデンルームのある庭リフォームの考え方

1. 南側の庭が「持て余しスペース」になっている

もっとも多いのがこのパターンです。日当たりの良い南側に芝生や砂利敷きの庭があるものの、夏は暑くて出られず、冬は寒くて出ない。結果として草だけが伸びていく、という状態です。

この場合は、庭全体をつくり込むより、まず「一年中いられる面」を1か所つくることを優先します。ガーデンルームを掃き出し窓の前に据え、その周囲を土から舗装や人工芝に切り替えるだけでも、庭の使用頻度は大きく変わります。手を入れる範囲を絞るぶん、メンテナンス負担も減らせます。

2. 既存のウッドデッキが傷んできた

10年、15年と経った天然木のデッキは、塗り直しの手間や部分的な腐食が悩みの種になります。ここで「同じものを作り直す」のではなく、屋根と囲いのあるガーデンルームへ切り替える選択肢があります。屋根がつくことで床材が直接雨や紫外線にさらされなくなり、傷みの進行を大きく抑えられるからです。デッキの基礎が使える場合もあるため、既存部分の状態確認が最初のステップになります。

3. 洗濯物・物置・自転車で庭が埋まっている

生活の道具が庭に散らばると、庭は「作業場」になってしまいます。ガーデンルームは物干し空間としての役割も担えるため、洗濯動線をここに集約し、空いた庭に植栽やアプローチを配置し直す、という組み立てが有効です。用途をまとめると、見た目も自然と整います。

4. 新築時に外構を後回しにした

建物優先で外構を最小限にとどめ、数年後にあらためて庭を整える方も多くいらっしゃいます。この場合は建物の状態が良いぶん、選択の自由度が高いのが利点です。一方で、給排水や設備の位置、既存フェンスの高さなどが後から効いてくるため、図面と現地の両方を確認したうえで計画を立てる必要があります。

猫の習性から見ると、ガーデンルームは理にかなっている

ステップの先から外を眺める猫

猫と暮らすご家庭からのご相談も年々増えています。猫の習性を知るほど、ガーデンルームという空間が猫にとってよくできていることが分かります。

日向を追いかけて一日を過ごす

猫は体温を保つために、日の当たる場所を時間帯に合わせて移動します。ガラス面の多いガーデンルームは、朝から夕方まで日の入り方が刻々と変わるため、猫にとっては「移動しがいのある部屋」になります。屋外のように風で体温を奪われることもありません。

高い場所から見張りたい

猫は高所から周囲を見渡すことで安心を得る動物です。ガーデンルームの内側にキャットウォークやステップを設ければ、猫は高い位置から庭・道路・空を眺められます。鳥や虫、風で揺れる葉といった屋外の動きは、室内だけでは得られない刺激になり、運動不足やストレスの緩和にもつながります。

外の空気は吸いたいが、外には出したくない

完全室内飼いが推奨される一方で、外の刺激をまったく与えられないことに悩む飼い主さんは少なくありません。ガーデンルームは囲われた空間なので、脱走のリスクを抑えながら外気や日差しに触れさせられます。網戸や建具の隙間対策をきちんと行えば、猫にとって安全な「半分外の部屋」として機能します。

縄張りを見回るルートが必要

猫は決まったルートを巡回する習性があります。室内のキャットウォークからガーデンルームへ、そして日だまりの床へ——というひと続きの動線をつくると、猫は一日に何度もそのルートを歩きます。庭リフォームの計画段階でこの動線を織り込んでおくことが、猫にとっても家族にとっても心地よい住まいにつながります。

よくあるご質問

Q. 猫がいる家でも、ガーデンルームは設置できますか?

はい、可能です。ただし猫がいる場合は、床材の滑りにくさ、爪とぎされにくい仕上げ、網戸のロック方法などを設計段階で決めておくと安心です。設置後に困りやすいのは「思っていたより隙間があった」というケースなので、開口部の納まりは事前に確認しておきましょう。

Q. 夏の暑さが心配です

ガラス面が多いぶん、対策なしでは室温が上がります。屋根材の種類、シェードやオーニング、風の抜け道となる開口の位置で体感は大きく変わります。猫は自分で涼しい場所へ移動できるよう、日陰になる床面を必ず残しておくことが大切です。

Q. リフォームの工期はどれくらいかかりますか?

既存の解体があるか、基礎からつくり直すか、土間や舗装をどこまで行うかで変わります。現地を確認したうえでのご案内になりますので、まずは現在の庭の状態をお聞かせください。

庭リフォームは「完成形」より「使い方」から

事例写真は完成した瞬間の姿にすぎません。実際に価値を生むのは、その後の毎日その空間が使われるかどうかです。誰がどの時間帯にそこにいるのか、猫はどこを歩くのか、洗濯物はどこに干すのか——そうした具体的な生活の場面から逆算すると、必要な広さも屋根の形も自然と決まってきます。

Takezo Farmは、出雲市・松江市・米子市を中心に、エクステリア・外構工事と庭リフォームを行っています。ガーデンルームの設置はもちろん、室内から庭へつながるキャットウォークの計画まで、猫と暮らす住まいのご相談も承っています。無人展示場では実際の質感やサイズ感をご自身の目で確かめていただけますので、庭リフォームをご検討中の方はお気軽にご相談ください。