バラと宿根草で彩るローズガーデン|つるバラ・アーチで叶える憧れの庭

優雅に咲き誇るバラは、多くの方にとって、憧れの花ではないでしょうか。アーチに絡んだつるバラ、玄関を彩る大輪のバラ、芳しい香り——バラのある庭は、見る人の心を華やがせ、暮らしに優雅さを添えてくれます。「バラは難しそう」と思われがちですが、品種や育て方を知れば、初心者でも楽しめます。この記事では、バラと宿根草を組み合わせた、美しく育てやすいローズガーデンのつくり方を、わかりやすくご紹介します。憧れのバラのある暮らしを、始めてみませんか。

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バラのある庭の魅力

バラは「花の女王」とも呼ばれ、古くから世界中で愛されてきました。その魅力は、ほかの花にはない、特別なものです。

まず、何といっても花の美しさ。豪華な大輪から、可憐な小輪まで、形も色もさまざまで、咲き誇る姿は庭の主役になります。次に、香りの豊かさ。甘く優雅な香りは、バラならではの楽しみで、庭に出るたびに心を和ませてくれます。そして、品種の多さ。色、形、香り、咲き方が異なる無数の品種があり、好みに合わせて選べます。バラのある庭は、見て、香って、育てて——五感で楽しめる、優雅で豊かな空間になります。手をかけた分、美しい花で応えてくれる、育てがいのある花でもあります。

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バラの種類を知る

バラには、大きく分けていくつかのタイプがあります。育て方や使い方が異なるので、まず知っておきましょう。

「木立ち性(きだちせい)」のバラは、枝が自立して伸びるタイプで、花壇や鉢で楽しめます。一輪一輪が大きく華やかな品種が多くあります。「つる性(つるせい)」のバラ、いわゆる「つるバラ」は、枝が長く伸びるタイプで、アーチやフェンス、壁に絡ませて立体的に楽しめます。「半つる性」や「シュラブ」と呼ばれる、その中間のタイプもあります。庭のどこに、どんなふうにバラを咲かせたいかによって、選ぶタイプが変わります。アーチを彩りたいならつるバラ、花壇で楽しむなら木立ち性、というのが基本です。

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初心者にやさしいバラ選び

「バラは手入れが難しい」というイメージがありますが、品種選びで、その印象は大きく変わります。

近年は、病気に強く、手入れが少なくて済む、育てやすい品種がたくさん生まれています。こうした丈夫な品種を選べば、初心者でも無理なく楽しめます。また、四季咲き(季節をかえて繰り返し咲く)の品種を選べば、長い期間、花を楽しめます。最初から珍しい品種や、手のかかる品種に挑戦するより、まずは丈夫で育てやすい品種から始めるのがおすすめです。お店で選ぶときに、「初心者向け」「育てやすい」「病気に強い」といった品種を尋ねてみるとよいでしょう。

つるバラとアーチの楽しみ

ローズガーデンの憧れの光景といえば、アーチに咲き誇るつるバラではないでしょうか。

つるバラをアーチに絡ませると、花のトンネルのような、立体的で華やかな空間が生まれます。アーチをくぐるたびに、バラの花と香りに包まれる——そんな優雅なひとときが楽しめます。アーチのほか、フェンスや壁、オベリスク(塔状の支柱)に這わせる方法もあります。つるバラは、枝を支柱やフェンスに留めて誘引(ゆういん)することで、思い描いた形に這わせられます。立体的にバラを楽しめるのが、つるバラの大きな魅力です。庭の入り口や、見せ場にアーチを設ければ、ローズガーデンの主役になります。

バラと宿根草を組み合わせる

バラをいっそう美しく見せるのが、宿根草(しゅっこんそう)との組み合わせです。

バラだけを植えると、株元が寂しく見えたり、単調になったりすることがあります。そこで、バラの足元や周囲に、宿根草を植えると、互いに引き立て合い、奥行きのある美しい花壇になります。バラと相性のよい宿根草には、ラベンダー、サルビア、ゲラニウム、カンパニュラ、ネペタ(キャットミント)などがあります。これらの植物は、バラの優雅さを引き立てながら、開花期を補い合って、長く花壇を彩ってくれます。バラを主役に、宿根草を脇役として配する——この組み合わせが、本格的なローズガーデンの趣を生み出します。

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植える場所を選ぶ

バラを元気に育てるには、植える場所選びが大切です。

バラは、日当たりを好む植物です。一日に半日以上、できれば6時間ほど日が当たる場所が理想です。日当たりが悪いと、花つきが悪くなったり、病気にかかりやすくなったりします。また、風通しのよい場所を選ぶことも大切です。風通しが悪いと、湿気がこもって病気が出やすくなります。水はけのよい場所であることも条件です。これらの条件を満たす、日当たり・風通し・水はけのよい場所を選ぶことが、バラを健やかに育てる第一歩です。植える前に、庭の環境をよく観察してみましょう。

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土づくりが基本

バラづくりは、土づくりから始まります。よい土が、丈夫で美しいバラを育てます。

バラは、栄養豊かで、水はけと水もちのバランスのよい土を好みます。植える前に、庭の土に堆肥や腐葉土を混ぜ込んで、ふかふかのよい土に整えておきましょう。鉢で育てる場合は、バラ専用の培養土を使うと手軽で確実です。土づくりにしっかり手をかけておくと、その後の生育が大きく変わります。バラは、よい土でこそ、根を健やかに張り、美しい花を咲かせます。植えるときの土づくりが、ローズガーデン成功の土台になります。

水やりと肥料

バラを美しく咲かせるには、適切な水やりと肥料が欠かせません。

水やりは、土の表面が乾いたら、たっぷりと与えるのが基本です。特に、鉢植えや、夏の暑い時期は、水切れに注意します。ただし、与えすぎも根を傷めるので、土の乾き具合を見て調整します。肥料は、バラはたくさんの栄養を必要とする植物なので、生育期に適切に与えることが、花つきをよくする秘訣です。バラ専用の肥料を、決められた時期と量で与えるとよいでしょう。水と肥料を、適切に与えることで、バラは生き生きと育ち、豪華な花を咲かせてくれます。手をかけた分、美しさで応えてくれるのがバラです。

剪定の基本

バラを長く美しく楽しむには、剪定(せんてい)が大切です。難しく感じるかもしれませんが、基本を知れば大丈夫です。

剪定には、主に冬に行う「冬剪定」と、花後に行う「花がら切り」があります。冬剪定は、休眠期に、枝を整理して樹形を整え、春からの生育を促す作業です。花がら切りは、咲き終わった花を切り取ることで、次の花を咲かせやすくし、見た目も清潔に保ちます。つるバラは、冬に枝を誘引し直す作業も行います。剪定は、品種やタイプによって方法が異なるため、育てている品種に合った方法を調べて行うとよいでしょう。適切な剪定が、毎年美しい花を咲かせる鍵になります。

病気と害虫への対処

バラを育てるうえで、避けて通れないのが、病気と害虫です。けれど、対処の仕方を知っておけば、心配しすぎることはありません。

バラがかかりやすい病気には、葉に黒い斑点が出る「黒星病(くろほしびょう)」や、白い粉がふく「うどんこ病」などがあります。アブラムシなどの害虫もつきやすいものです。対策としては、まず、病気に強い品種を選ぶこと。そして、風通しをよくして、湿気がこもらないようにすること。早めに見つけて、被害が広がる前に対処することも大切です。必要に応じて、バラ用の薬剤を、ラベルをよく確認して使います。日頃からバラの様子をよく観察し、早めに手を打つことが、健やかに育てるコツです。

鉢植えで楽しむバラ

「庭に植えるスペースがない」という方でも、鉢植えでバラを楽しめます。

鉢植えなら、玄関先やベランダ、テラスなど、日当たりのよい場所で育てられます。鉢を移動できるので、季節や生育に合わせて、最適な場所に置けるのも利点です。鉢で育てるときは、バラ専用の培養土を使い、水切れに注意して、こまめに水やりをします。数年ごとに、ひとまわり大きな鉢に植え替えると、元気に育ちます。鉢植えのバラを、玄関先にいくつか並べるだけでも、優雅で華やかな雰囲気が生まれます。スペースに合わせて、無理なくバラのある暮らしを楽しめます。

一年を通した楽しみ

ローズガーデンは、一年を通して、さまざまな表情を見せてくれます。

春から初夏は、多くのバラが咲き誇る、最も華やかな季節。庭がバラの花と香りに包まれます。四季咲きの品種なら、夏や秋にも繰り返し花を楽しめます。秋のバラは、春とはまた違った、深みのある色合いを見せてくれます。冬は、剪定や誘引をして、来年に備える季節。花のない時期も、宿根草や常緑の植物を組み合わせておけば、庭が寂しくなりません。バラの開花を心待ちにしながら、一年を通して庭の世話をする時間そのものが、豊かな楽しみになります。

島根の気候とバラ

日本海側の出雲市・松江市・米子市の周辺でも、バラを楽しむことができます。地域の気候を踏まえて育てましょう。

雨や湿気の多い気候は、バラの病気が出やすい条件でもあります。風通しのよい場所に植え、株の間隔をあけ、病気に強い品種を選ぶことで、病気を防ぎやすくなります。冬の寒さや雪に強い品種を選ぶことも大切です。地域で元気に育っているバラや、近隣の庭を参考にすると、その土地に合った品種が見えてきます。気候に合った品種を選び、適切に手をかければ、山陰の地でも、美しいバラの庭を育てられます。豊かな雨は、上手に付き合えば、緑を育む恵みにもなります。

香りを楽しむバラ選び

バラの大きな魅力のひとつが、その豊かな香りです。香りを重視してバラを選ぶのも、ローズガーデンの楽しみ方のひとつです。

バラの香りには、甘く優雅なもの、爽やかなもの、紅茶のような香り、フルーツのような香りなど、品種によってさまざまな個性があります。香りの強い品種を、玄関先やテラス、窓の近くなど、よく過ごす場所に植えると、庭に出るたび、窓を開けるたびに、ふわりと香りに包まれます。風に乗って漂うバラの香りは、暮らしに優雅なひとときをもたらしてくれます。バラを選ぶときに、花の見た目だけでなく、香りの好みも確かめてみると、いっそう満足のいく一株に出会えます。香りは、目には見えない、けれど確かな贅沢です。

切り花として暮らしに飾る

庭で育てたバラは、切り花として室内に飾る楽しみもあります。

丹精込めて育てたバラを一輪切って、食卓や玄関に飾れば、室内にも優雅な彩りと香りが広がります。自分で育てたバラを飾る喜びは、買ってきた花とはまた違う、格別なものです。たくさん咲いたときには、花束にして、お友達やご近所に贈るのも素敵です。切り花にすることは、花がら切りと同じように、次の花を咲かせやすくする効果もあります。庭で咲かせて眺め、切って室内に飾り、人に贈る——バラは、さまざまな形で暮らしを彩ってくれます。育てる楽しみが、飾る楽しみ、贈る楽しみへと広がっていきます。

バラの植え付け時期

バラを植えるのに適した時期を知っておくと、よいスタートが切れます。

バラの苗には、大きく分けて、冬に出回る「大苗(おおなえ)」と、春や秋に出回る「鉢植えの苗」があります。葉を落として休眠している大苗は、冬(おおむね11月〜2月ごろ)が植え付けの適期です。鉢で育った苗は、真夏と真冬を避ければ、比較的いつでも植えられます。植え付けの際は、前述のとおり、日当たり・風通し・水はけのよい場所を選び、土づくりをしっかり行うことが大切です。よい時期に、よい場所へ、丁寧に植えることが、その後の健やかな生育につながります。植え付けは、バラとの暮らしの第一歩です。

まとめ:憧れのバラと、優雅な暮らしを

バラのある庭は、優雅な花と豊かな香りで、暮らしに特別な彩りを添えてくれます。「難しそう」と思われがちなバラも、病気に強い育てやすい品種を選び、日当たり・風通し・水はけのよい場所で、土づくりと水やり、剪定の基本を押さえれば、初心者でも楽しめます。

つるバラをアーチに絡ませ、宿根草を足元に添えれば、奥行きのある本格的なローズガーデンが生まれます。鉢植えなら、限られたスペースでも楽しめます。手をかけた分、美しい花で応えてくれるバラとともに過ごす時間は、これからの暮らしを、いっそう優雅で豊かなものにしてくれるはずです。憧れのバラのある庭を、ゆっくりと育ててみてはいかがでしょうか。

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