こんにちは~!なっちゃんです(*‘∀‘)
前回のブログはこちら!歴史小説についてご紹介しているので、是非見てね♪
歴史がそんなに好きじゃない人も必見!!
さてさて、もう11月も半ばになりましたね~~早い!!あと1カ月半もすれば年末?!
お盆を超えたあたりから1年って急速に終わる感じがしませんか?私はします。
実質、9月=年末……( ゚Д゚)
いや、さすがにそれは言いすぎですね(;´・ω・)
年末に近づくと今年読んだ本の冊数おさらいで振り返りをしたくなっちゃうんですが、今年は特に読書に時間を充てていないが故に振り返るのが怖いです。
皆さんも是非読書記録付けられる事をお勧めします!漫画でも、映画でも!
感想をメモしておくと、見返したとき「私こんなこと思ってたんだ~!」と案外楽しくなっちゃいます。
あと、好きな台詞など書き留めておくのも楽しいですよ♪
アプリも豊富にありますし、本の登録も書籍JANコードを読み取るだけなので簡単!是非やってみてください。
さて、前置きが長くなりましたが今回のお話の紹介です。
やがて海へと届く|彩瀬まる 著
引用元:版元ドットコム
あらすじ
すみれが消息を絶ったあの日から三年。真奈の働くホテルのダイニングバーに現れた、親友のかつての恋人、遠野敦。
彼はすみれと住んでいた部屋を引き払い、彼女の荷物を処分しようと思う、と言い出す。
親友を亡き人として扱う遠野を許せず反発する真奈は、どれだけ時が経っても自分だけは暗い死の淵を彷徨う彼女と繋がっていたいと、悼み悲しみ続けるが――。
東日本大震災。帰ってこなかった親友。たった3年。なぜ皆すみれを置いて先に進もうとするのか。
納得できない主人公が、少しずつ周りの考えに触れ、環境に影響を受け、答えを導き出して歩み始めるお話です。
話の構成がちょっと変わっていて、主人公である真奈と(おそらく)死後のすみれの視点から交互構成になっています。
作中で明言されない、すみれ視点のお話は抽象的で、あやふやな表現が多いですがおそらく彼女が生まれ、どんな風に生き、何に影響を受け、そして亡くなるまでの時間を繰り返し、帰りたいと願いながら少しずつ前に進みます。
同じく震災で亡くなった方との会話など、抽象的ながらこちらの想像力を刺激される内容で涙が出てきます。
大切な人がいきなりその命を奪われてしまったとして、昨日まで隣にいてくれた人が突如として隣から消えたとして……。それをどう受け入れて進むのか。
様々な人の死生観に触れる事が出来る作品です。とても考えさせられました。
作中に出てくる台詞や考え方は、実際に東日本大震災で被災した作者の想いが詰まっているのだろうと感じさせてくれます。
女性的な文章や抽象的な表現が好きな方におすすめですよ。3月になったらまた再読したい作品です。
ちょっとしんみりしちゃいましたね!
それでは!なっちゃんでした!!