蹲踞(つくばい)
皆様はご存知ですか?
見たことある、お家にある、という方も少なくはないと思います。
ただ、蹲踞(つくばい)の”意味”を
ご存知の方はあまり居られないのではないでしょうか。
知っておられたら素晴らしいですね!
最近は和風庭園の人気も少しづつ戻っているようですね!
若い方でも”和”が好きな方がおられるようで!!
やはり侘び寂び、日本人には大切だと実感します(*^^*)
今回は蹲踞の意味をご紹介します。
下の写真のものが『蹲踞(つくばい)」です。
身をかがめて手水鉢を使うところから蹲踞と呼ばれています。
茶庭に用いられ、茶事の際に客人が身を低くして、
手水を使い、心身を清めました。
中心にあるものが”手水鉢(ちょうずばち)”、手を洗うために水をためる石です。
その周りを囲んでいる石は全て役石で意味があります。
手前にある石が”前石(まえいし)”、手を洗う時にのる石。
右手にあるのが”湯桶石(ゆとうせき)”、冬にお湯で手を洗うために湯桶を置くための石。
左手にあるのが”手燭石(てしょくいし)”、手燭=ランプを置くための石。
(上記は表千家の作法、裏千家だと左右が逆になります)
この様な意味があります。
知っていたら見方が変わってきますね!
蹲踞の大きさや使われる石は、ものによって様々です。
最初の写真の蹲踞の大きさは良く目にする大きさですね。
中には下の様に、とても大きいものもあります!!
普通のお家でこの大きさのものに出会うことは滅多にないですが、
お庭にあったらとっても格好いいですね!!
蹲踞に出会う機会があったら、
是非意味を思い出しながら眺めて楽しんでください!
(写真のものはタケダ造園(本社)に展示してあります。気になられた方は是非見学にお越しください!)