「庭」は家の外回りのすべての空間を意味するようになったということを前回お伝えしました。
それでは、実際に「庭」を考えるうえで、まずはどんなことを知っておく必要があるのでしょうか。
当店に来店される方のほとんどが「庭は初めて作るから全くわからないです」とおっしゃいます。
確かに、家もそうですが、庭もそうそう何度も造りかえることはないですよね。
ましてや、決して少額ではありませんから、失敗してももう一度作ればいいや~とはいきません。
誰もが失敗はしたくないはずです。
そのためには、事前に最低限の知識を身につけておく必要がありますね。
ところが、どこで知識を得ればいいのでしょう。
専門的な本を見ても分かりにくいし、雑誌はきれいな写真でいいのだけれども、肝心な注意すべき点は書かれてませんね。
ホームページでも売り文句はあれど、気を付けるべき点は見つけにくい・・・
言ってみれば、非常に情報量の少ない世界だと言えるでしょう。
それもそうです、業者は基本的に買ってほしいわけですから、きれいな写真をたくさん使ってPRしたいわけです。
衝動買いとまでは言いませんが、見た目優先で欲しいという気持ちになってもらいたいと考えているところも少なくありません。
たとえ、「庭」の質を左右するような重要な情報であっても、契約のスピードが落ちたり、提案内容に矛盾が生じたりすることが予想されれば、もしかしたら情報の大きな偏りの中で大きな買い物をしているのかもしれません。
私は、文具店で1,000円のボールペン1本買うにしても、書きためしをして選びますし、1万円のお皿を1セット買うにしても、充分に吟味して納得してから購入します。ましてや、数万円の靴は何度も見比べて、履き比べて、店員さんに話を聞いて、やっと買いますね。あなたもそうではありませんか?
そうであれば、数十万円、数百万円もする「庭」に関しては、更に慎重に吟味する必要があると思いませんか。
しかし、充分な情報が無い。手元に実物もない。そんな中でどうやって吟味するのでしょうか。
住宅建築産業はクレーム産業と言われることがありますが、まさに、これはあなたと業者との情報の差が生み出す問題だと言えます。
次回はいよいよ「お庭作りで失敗しないために知っておくべき3つのポイント」の本題に入っていきましょう。