庭木選びで失敗しないためには、先ず光を沢山必要な木と少しでいい木があることを知ることからスタートしました。
お庭も東西南北で光の量が違うので、植える木も変わってくるという話でしたね。
しかし、それだけでは庭木は十分には育ちません。
特に出雲地方では光以外にも重要な注意事項があるのです。
それは、「風」です!
特に、冬期に吹く、北西からの強い寒風です。
強い風は、植物にとっては気をつけなければいけない要素なんです。
なぜならば、風は水分を奪うからです。
さらに、寒風は葉を傷めます。
人間の肌も風にあてると水分が奪われるので良くないと言いますよね。
室外機の近くに庭木を植えると良くないのも風があたり続けるから葉が枯れるわけですね。
それが、非常に冷たい寒風を何か月もの間吹きさらされたら、それは庭木もたまったもんじゃないです。
特に、出雲地方の2月の西風は日本でもトップクラスの強さだと言います。
確かに、車のドアがしまらない~!なんて事もありますよね。
風により傷みやすい庭木としては、常緑樹が多いです。
冬期に葉の無い落葉樹や、そもそも雪国に向いている針葉樹は傷みにくいです。
なので、特に常緑樹(冬にも葉がある庭木)には気をつけましょう!
常緑樹の中でも、「シマトネリコ」は西風厳禁です。
前回、光が少なくてもすくすく伸びると説明した庭木ですが、風があたらないことが条件です。
実は「シマトネリコ」は常緑でもなく落葉でもないのです。
なら、なんなんだ!?・・・・「半落葉」なんです。
暖かいところでは常緑になり、寒いところでは落葉するという特性をもっているんです。
ということは、一応寒さに適応しているわけですね。
しかし、出雲の西風には耐えがたいものがあるようです。
すぐに枯れることはありませんが、
葉が茶色く、風のあたる方向から傷んでいき、枝先が10㎝程度枯れます。
翌年新芽が出ますが、何度もそれを繰り返しながら、少しずつ見苦しい樹形になることが多いですね。
出来れば、西風があたらないところですくすくと育ってほしいものです。
次回は西風に気をつけなければいけない庭木を他にもお伝えします。