前回は光が沢山あると元気が出る庭木をいくつか紹介しました。
次に、ある程度日向でも、ある程度日陰でも育つ木を紹介しましょう。
実際は、光が大好きなんだけど、ある程度暗くても頑張れますよ~という庭木か
実際は、日陰がいいんだけど、日向でも頑張りまっせ!という庭木のどちらかですね。
たとえば、ここ10年で一番人気のヤマボウシは、日向に植えても、ある程度日陰でも育っていますね。
春の白い花がとてもきれいなこと、葉がハートに近い形で可愛らしいこと、樹形がふわっとして優しいことなどが、
人気の理由ですね。
日陰だと少し葉は少なくなり、逆に葉の大きさは大き目になりますが、枯れることなく育ってくれます。
育ち方を見ると、ケヤキやクスのようにガンガンと上に伸びて、あっという間に10mになる木とは違い、
上というよりは横に広がりながら大きくなっていくのが特徴です。
このような生長の仕方だと、山の木々の中で、光を求めて競争する事を考えると、とても不利ですね。
しかし、場所によっては有利に働くこともあります。
それは、川の上です。
川の中には木が基本的に生えていませんから、川の上は絶好の光の確保場所なんです。
上へ上へ伸びる木は、川の上は攻めにくいですが、ヤマボウシなら川の上に枝葉をせり出して、
見事に光を取り入れることができるんですね。
しかも、葉の上に大輪の花をつけるので、とても目立って受粉の為の昆虫も独り占めできるというわけですね。
木々の中で生き抜くための、なかなかの戦略です。
そんなことから、私はヤマボウシが美しく見れるポイントは、木を上から見ることだと思っています。
下から見ると、花がほとんど見えませんしね。
2階から下を眺めるような場所にヤマボウシを植えると、花期に非常に楽しめます。
因みに気をつけないといけないのは、ヤマボウシは比較的を水を欲しがるということです。 かといって、常に湿気の多い土は嫌がります。 乾燥したらたっぷりとお水を与えるようにしましょうね。
乾燥しても気づかなかったらどうなるか?? よく見ると、葉が巻いてきます。 特に枝の一番先の葉です。
よ~く見てくださいね。 もし葉が巻き始めたら「SOS」のサインですよ。 たっぷりお水をあげましょう。
この時点なら十分復活します!!
更にほっとくと、葉が茶色く変色して、 葉が下に落ち始めます。
この時点でたっぷり水をあげれば、枝先が枯れる程度で助かります。
更にさらにほっておくと、いよいよ葉が無くなります。 この時点までくると、いよいよまずいですね。 それでも、なるべく早くお水をたっぷりたっぷり与えましょう。
まだ、助かる可能性はあります!
ヤマボウシ同様に日向も日陰も育つ木にエゴノキがあります。 近年人気急上昇中ですね。
次回はエゴノキについてお話しますね。