前回は風により生長が抑制される庭木についてお伝えしました。
今回はいよいよ「庭木選びで失敗しないために知っておくべきポイント」の3つ目です。
それは、見えないところの話です。
つまり・・・・土の中です!!
土は庭木の健康状態に極めて関係しています。
それは何故か。
人で言えば、毎日の食事と同じだからです。
私たちの健康のために食事は大切ですよね。
何しろ、食事でしっかりと栄養を取らないと活動に支障がでますからね。
庭木も同じなんです。
庭木は葉で「光合成」をしてデンプンを作り、全身に送っているという話をしました。
この生命活動として大切な「光合成」には水が必要です。
その水は土の中の根から吸収されたものですよね。
つまり、根は水をしっかりと吸収できるようにのびのびと土中の中に張り巡らされていなければならないのです。
ということは、土壌はある程度やわらかくないといけませんね。
コチコチのアスファルトみたいな土壌だと根は十分に伸びません。
伸びないから、水が十分に上がりません。
上がらないから葉先では慢性的な水不足なり、生長できません。
夏に雨が降らないなど、場合によっては枝先から枯れていってしまいます。
つまり、固い土は、ちょっとした環境変化ですぐに枯れてしまいやすい体質を作っていっているわけですね。
さらに、粘土質で水が何日も溜まっていたらどうでしょう。
根は細胞で出来ていますから、当然呼吸しています。
酸欠状態では弱ってしまいます。
さらに、水が腐るとドブのような鼻をつくようなにおいが出始めます。
菌の繁殖です。根腐れ菌と呼ばれます。
写真の青白くなっている部分が根腐れ菌が発生しているところです。
これが発生すると、徐々に根が腐り、じわじわと水分不足を招きますね。
梅雨になるといつも葉がだらんと垂れてくるといった症状は、
根腐れの典型的な症状です。
次回は続いて「庭木選びで失敗しないために知っておくべき3つのポイント」土壌の大切な役割をお伝えします。