出雲地方の冬期の西風は要注意という話をしました。
中でも「モミジ」は早春の風に弱いという話もしました。
他にも西風厳禁の庭木に「シラカシ」があります。
シラカシは生垣としても一本の庭木としても、そして街路樹や公園のメインツリーとしても使われるとても素晴らしい木です。
剪定しやすく、樹形も整いやすい、私としては常緑樹の中でも大好きな木です。
「アラカシ」と「シラカシ」の違いが分かりにくいと言われますが、比べるとよくわかります。
「シラカシ」の方が鋸歯(葉の縁にあるギザギザの切れ込み)が浅いです。
「アラカシ」はそういう意味ではシラカシよりも粗く見えますね。だからアラカシなのでしょうか。
他に「アカガシ」と言うのがあって、幹の切り口の材が赤みがかっています。シラカシは切り口が白みがかっているので、アカ、シロと区別したのでしょう。
因みに、カシノキは材が堅いので、樫(かし)とされたようです。
↑写真は「シラカシ」です。よくあちこちで見たことありませんか?
秋口にはドングリができます。
少し暗いところでも育つので、中庭にも使われます。
ほっておくと10m以上になる、いわゆる高木です。
剪定で大きさをコントロールします。
街路樹にもできるくらい強い木ですが、弱点があります。
それが、冬期の西風です。
すぐには枯れませんが、頂上部から傷んできます。
生垣を見ると、育ちのいいところと悪いところがあって、まるで波打っているように背の高さが違っているのを見たことありませんか!
それこそまさに、風の影響を受けていることが多いのですよ。
そういう見方をすると、風通りの良いところは生育が悪く、建物で風が遮られるところになると徐々に生育がよくなっています。
あくまでも西風に対してですが。
生垣のこういう現象は「西洋ベニカナメモチ」でもよく見られますね。
出雲地方の方言では「アカメ」と呼んでいるようですが、別名「レッドロビン」とも呼ばれてます。
なんだか名前がカッケイイ~!
では、次回はレッドロビン参上!