写真をみてもわかるように、根本の幹は非常に立派で、一瞬で目に飛び込んできます。注目してみると、鱗と呼ばれる樹皮は、百年の歴史を漂わせる深い溝を形成し、時代の風雪を乗り越えた強さと古さを感じさせます。枝に目をやると、すべての方向にバランスよく配されて、毎年の手入れの賜物だと感心させられます。腕のいい職人に恵まれた、芸術のクロマツと言えます。