こんにちは~!なっちゃんです(*‘∀‘)
前回のブログはこちら!おすすめの小説を紹介しているのでぜひ見てくださいね!
皆さま!あけましておめでとうございます!本年もよろしくお願いします。
年が明けて、2023年となりました。なんだかんだと令和になってから5年……早っっ!!(; ・`д・´)
もうそんなに経ってしまったんですね。なんというか、時の流れとは早いものですねぇ。
この分ならさらに5年がすごい速度で過ぎ去っていきそうですが、ただぼーっと時間だけが過ぎるような生き方をしてはいけないと改めて思いました。
更にいろんな小説や映画、漫画を見るぞ~~!お~~~!
ということで、今回もやってまいりました。本のご紹介です。
今回はこれ!
母性/湊かなえ 著
引用元:版元ドットコム
あらすじ
女子高生が自宅の中庭で倒れているのが発見された。母親は言葉を詰まらせる。「愛能う限り、大切に育ててきた娘がこんなことになるなんて」。世間は騒ぐ。これは事故か、自殺か。…遡ること十一年前の台風の日、彼女たちを包んだ幸福は、突如奪い去られていた。母の手記と娘の回想が交錯し、浮かび上がる真相。これは事故か、それとも―。圧倒的に新しい、「母と娘」を巡る物語。
おそらく多くの方が「知ってる~~!」と思われるかもしれません。少し前に戸田恵梨香さんと永野芽衣さんが主演で映画がやっていましたね。
結構印象的なCMが流れていなので覚えている人もおられるのではないでしょうか。
実は私も、その口です。CMをなんとなく何度も見ていて、まぁ読んでみるか~(そこは映画を見てみよう、じゃないのかというツッコミは無しで)と手に取りました。
湊かなえさんといえば、書いた小説が映画化、ドラマ化と大変有名な作家さんですよね。そう、有名な方……。
私は少々ひねくれているもので、有名(すぎる)作家さんは敢えて避けて通るのですが、今回は読みたいものが特になかったのでふむふむ、とお試しで読んでみました。
あらすじもあまり読まないで、CMから受けた印象のまま読み始めたのですが、まず私は勘違いしてました。
このお話は、母親視点と娘視点で同じ状況でも見えている物、感じ方が違う、という前情報を持っていましたので、勝手に「母親は娘LOVE」(行き過ぎた愛)と「私の母親は毒親」(受け入れられない親の愛)かと思っていたのです。
しかし、そうではなく、「私は娘である貴女を愛している」(けれど、自身も母の娘という立場から脱却できない、愛されたい)と「私はお母さんの役に立ちたい」(けれど母のために行ったことがすべて裏返しになる)という気持ちから巻き起こる、わいそうなすれ違いの数々。
人がどれだけ主観でしか物事を見れないのか、思い知らされるお話です。『母性』とは一体何なのか。生物的に女性全員が持って生まれた物なのか。
台風の中で起こった事件。その最中、母親が叫んだ言葉にぞっとします。というか、終始「母親」の言動が私には気味が悪かった……。
物語の進行としては、最後は「なるほどね~」となります。これを大団円と呼んでいいのかは疑問ですが、いい形で終わったのではないでしょうか。
肉親関係とは近い分、なかなか切り離すことが難しく、大きな歪みを生み出すことがありますよね。
うーん、怖いな~と思いながら次の湊かなえ作品を手に取るなっちゃんなのでした!