木のお医者さん奮闘記
施肥はごちそう!

ここの所、天気も良く春がすぐそこまで来ているのがよく分かりますね!
これから新芽が出て、どこへお出かけしてもさわやかな季節がやってきます。
この新芽が勢いよく出るかどうかは、冬季の施肥の影響が大きいんですよ。

施肥の効果は
①栄養補給
②土壌改良(微生物)
③新陳代謝
④酸素補給
⑤発根促進
・・・・こんなに沢山!

土壌の下では沢山の根が複雑に絡み合っているんですが、その多くは地中30㎝の層に多くあるんです。
理由は、根が酸素を必要とするのですが、酸素が地中にいくほど少なくなるので、深く入りすぎると酸欠で枯れるからですね。
だから、もっとふかふかの土壌や砂であれば、もっと深く根を入れて、水分を効率よく吸い上げようとしますよ。
お庭は地面が固いので、どうしても浅めに根が張ります。

では、お庭の地中の根はどんな感じになっているのでしょうか?

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これは、2本の木の近くを掘ったところです。
縦の根はモミジです。上から下へ向かって根が伸びてます。

横はスダジイです。右から左へ向かって伸びてます。

きれいに交差しているのが分かりますよね。
お互い頑張って根を張って、より多くの水分と栄養分を求めている様子がよく分かります。
外へ行くほど放射状に広がって、効率的な伸び方をしてますね。

地中では、こうやって根が競争しながら食料争いをしているのですね。
でも、お庭の面積や土壌の深さには限界があります。
それに、落ち葉はほっておけないので、栄養分も少ない。

だから、冬に有機肥料を施すんですね。
あるのとないのでは、そりゃ~元気が違いますわね~

次回は、どんな土壌ならいいの~「その2.水が長時間たまらない」についてお伝えしま~す。

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